トランザクションログが大きいと9002エラーが発生する
エラー 9002 は、Microsoft SQL Server データベース エンジンのエラー コードで、トランザクション ログがいっぱいですことを表します。トランザクション ログ ファイルのサイズが最大制限に達すると、このエラーが発生します。
トランザクションログとは、データベースエンジンで実行されたトランザクション操作のすべてを記録するもので、データの挿入、更新、削除が含まれます。トランザクションログファイルがいっぱいになると、データベースエンジンは新しいトランザクション操作の記録を続けることができないため、エラー 9002 が発生します。
このエラーの原因を解決するには、次の方法を試してください。
- トランザクションログファイルのサイズの増大:この問題は、SQL Server Management Studioでデータベースのトランザクションログファイルのサイズを変更することで解決できます。データベースを右クリックし、[プロパティ] を選択し、[ファイル] タブを選択します。[トランザクションログ] セクションで、[自動拡張] オプションを選択し、トランザクションログファイルのより大きな初期サイズと自動拡張の増分を指定します。
- トランザクションログファイル数を増やす:1つのトランザクションログファイルのサイズが最大制限に達した場合は、トランザクションログファイル数を増やすことを検討できます。これによってトランザクションログの書き込み負荷を分散し、1つのログファイルへの書き込み量を減らすことができます。
- コミットするかロールバックして、未完了のトランザクションを削減する:未完了のトランザクションが多い場合、トランザクションログファイルが急速に増大する場合があります。そのような場合は、未完了のトランザクションをコミットするかロールバックして、トランザクションログの書き込み量を削減できます。
- トランザクションログのバックアップを実行する: トランザクションログのバックアップ操作を実行すると、トランザクションログファイル内に完了したトランザクション操作がバックアップファイルに書き込まれ、トランザクションログファイル内の領域が解放されます。トランザクションログのバックアップを定期的に実行すると、トランザクションログファイルが過大になるのを防ぐことができます。
データ消失を防ぐため、上記操作を実施する前に、データベースのバックアップを作成することを推奨します。エラーが継続する場合は、より詳細な解決策については、データベース管理者またはマイクロソフトサポートに連絡することをご検討ください。