仮想ホストのロードバランシング方法
ロードバランシングは、複数のサーバーにネットワークトラフィックを分散し、システムのパフォーマンスと信頼性を向上させます。ロードバランシングにより、仮想ホスティングでパフォーマンスと可用性が向上します。
一般的な仮想ホストロードバランシング手法を以下に示します。
- 何サーバーへアクセスするかをドメイン名の解決時にDNSサーバが判断することで負荷分散を行います。
- ソフトウェアベースのロードバランシング:NginxやHAProxyなどのリバースプロキシサーバーを使用してソフトウェアでロードバランシングを実現します。それらのソフトウェアはサーバーの負荷状況に応じてトラフィックを複数のサーバーに分散できます。
- ハードウェアロードバランシング:F5 BIG-IPなどの専用ロードバランシングハードウェア機器を使用します。これらのデバイスはサーバの負荷状況をリアルタイムで監視し、負荷に応じてトラフィックを分散します。
- セッションの保持:ユーザーのセッションが中断されないよう、セッション保持の技術を適用します。セッション保持は、ユーザーのリクエストを同じサーバに割り当て、ユーザーが同一のサーバ上でセッションを行うことを保証します。
- レスポンスタイムロードバランシング:サーバーのレスポンスタイムに基づいてロードバランシングを行います。レスポンスタイムの短いサーバーにより多くのトラフィックが割り当てられ、システムのパフォーマンスが向上します。
なお、仮想サーバーのロードバランシングは、実際の状況に合わせて適切な方式を選択し、設定・調整を行い、パフォーマンスと信頼性の最適化を図ります。