4層ロードバランシングの原理

第4層ロードバランシングは第4層(トランスポート層)で動作し、着信のリクエストトラフィックを監視・制御してリクエストを複数のサーバーに分散することでロードバランシングと高可用性を実現します。基本的な原理は次の手順で構成されています。1. クライアントからのリクエストの送信: クライアントがロードバランサーにリクエストを送信すると、ロードバランサーはこのリクエストを受信します。2. ロードバランサーによるリクエストの受け取り: ロードバランサーはクライアントからのリクエストを受信し、特定のアルゴリズム(ラウンドロビン、最小接続数、ハッシュなど)に基づいてリクエストを処理するサーバーを選択します。3. ロードバランサーによるリクエストの転送: 選択されたサーバーはロードバランサーからリクエストを受け取ると、クライアントの送信元アドレスをロードバランサーのアドレスに変更してサーバーに転送します。4. サーバーによるリクエストの処理: サーバーはリクエストを受信するとリクエストを処理し、ロードバランサーにレスポンスを返します。5. ロードバランサーによるレスポンスのクライアントへの返送: ロードバランサーはサーバーから返されたレスポンスをクライアントに転送し、サーバーの送信元アドレスをロードバランサーのアドレスに変更します。このようにして、第4層ロードバランサーはリクエストを複数のサーバーに分散し、ロードバランシングを実現してシステムの可用性とパフォーマンスを向上させます。