Pythonでunicode文字を使用する方法に関する詳細ガイド
Unicodeは、世界中のほぼすべての文字を一意の番号と名前で定義する文字符号化標準です。Unicode符号化標準は、従来の文字符号化標準(ASCIIなど)の制限を克服するように設計されており、さまざまな言語や文字セットを同じテキスト内で混在させることができます。
Pythonでは、文字列はデフォルトでUnicodeでエンコードされます。Unicode 文字は『\u』または『\U』のエスケープ文字を使用して表すことができます。例えば、『\u03B1』はギリシャ文字の α を表し、『\U0001F603』はスマイル表情を表します。
文字をUnicode番号に変換する場合はord()内蔵関数を使用します。たとえば、ord(‘A’)は65の結果を返します。これは文字‘A’がUnicode番号65に対応することを表します。
逆に、組み込み関数 chr() を用いることで Unicode 番号を対応する文字に変換することができます。たとえば、chr(65) の結果は文字「A」となります。
Pythonでは、文字列のencode()メソッドを使用して、文字列をUTF-8やUTF-16などの指定されたエンコーディング形式にエンコードできます。たとえば、「Hello」.encode(“utf-8”)は、文字列「Hello」をUTF-8形式のバイト列にエンコードします。
同様に、文字列のdecode()メソッドを使用して、バイト列を文字列にデコードできます。たとえば、b’Hello’.decode(‘utf-8’)は、バイト列b’Hello’をUTF-8形式の文字列にデコードします。
Unicodeエンコードは、さまざまな言語におけるテキストの処理、国際化、ローカライズに対して重要な役割を果たします。Pythonでは、Unicodeエンコードのサポートにより、多言語テキストを、より便利かつ柔軟に処理できます。