ER図って何?データベースER図の基本概念まとめ
ER(エンティティ・リレーションシップ)図は、エンティティ間の関係性を示すための図式的なツールです。データベース設計に一般的に用いられ、データベース構造の可視化や設計を行います。基本概念は以下に整理されています。
1. エンティティ(Entity):対象世界で独立して存在するもの、例えば人、場所、事柄などです。ER図では、エンティティは矩形で表されます。
2. アトリビュート(Attribute):エンティティが持つ特徴や記述です。各エンティティは1つ以上の属性を持つことができます。ER図では、アトリビュートは楕円で表されます。
3. リレーションシップ(Relationship):エンティティ間の結び付きや関係です。関係は、1対1、1対多、多対多があります。ER図では、関係は菱形で表されます。
4. プライマリキー(Primary Key):エンティティを一意に識別するものです。データベース上でエンティティを一意に特定するために使用されます。ER図では、プライマリキーは下線で表されます。
5. フォリンクキー(Foreign Key):あるエンティティ内において、別のエンティティのプライマリキーを参照するものです。外来キーはエンティティ間の関係を構築するために使用されます。ER図では、外来キーは破線で参照先のプライマリキーに接続されます。
6. カーディナリティ(Cardinality):エンティティ間の関係において、片方のエンティティが関係に参加できる回数を表します。一般的なカーディナリティは、1対1、1対多、多対多です。
7. ウィークエンティティ(Weak Entity):独自の一意識別子を持たないエンティティです。他のエンティティの存在によって一意性が確保されます。ER図では、ウィークエンティティは二重の矩形で表されます。
8. アソシエーションエンティティ(Association Entity):エンティティ間の関係から派生したエンティティです。ER図では、アソシエーションエンティティは矩形で表されます。
以上がER図の基本概念です。データベース設計者はこれらを理解して、エンティティ間の関係を適切に表現できます。ER図を使用すると、データベース構造を明確に示して、データベース設計と最適化をサポートできます。