MFC 元に戻す機能の実装方法
MFC(マイクロソフトファウンデーションクラス)は、Windowsアプリケーション開発用のC++クラスライブラリです。MFCには取り消し機能のサポートが含まれており、以下の手順でMFCの取り消し機能を実現できます。
- 取り消し可能な操作を格納するための取り消し履歴スタックを作成する。この履歴はスタックデータ構造で管理する。
- ユーザーが取り消し可能な操作を実行するたびに、その操作を取り消しスタックに追加します。操作は、操作に関する情報を保存できるように、カスタムクラスまたは構造体としてカプセル化できます。
- ユーザーから「元に戻す」ボタンがクリックされた、またはUndo操作が実行された場合は、Undoスタックから直近の操作を取り出して、その操作の情報にもとづいて前の状態に戻します。MFCが提供するメッセージメカニズム(Message Map)を利用すると、このUndo操作のイベントを処理できます。
- Undoを実行する度に、やり直しの操作がやり直しスタックに追加される必要がある。やり直しスタックの実装方法はUndoスタックと同様。
- ユーザーがやり直しボタンをクリックまたはやり直し操作を行うと、やり直しスタックから一番新しい操作を取り出して、その操作の情報に沿ってその操作を再実行する。
操作の順番と依存関係を考慮した Undo 機能の実装が必須で、Undo 操作を元に戻したときにアプリケーションの状態が壊れないようにする必要があります。また、Undo と Redo ボタンの状態を随時更新して、Undo と Redo 操作が現在可能かどうかを表示する必要があります。
MFCのUndo機能の実装手順としては、元に戻すスタックの作成、スタックへの操作の追加、操作の取り消し、やり直しスタックの作成、操作のやり直しなどが挙げられます。これらの手順は、具体的なアプリケーションのシナリオと要件に応じて実装する必要があります。