SQL インデックスが無効になるケース
SQL インデックスを無効にしてしまう一般的な状況を以下に示します。
- データ量が少ない場合:データテーブル内のデータ量が少ない場合、索引を使用すると全テーブルスキャンよりも遅くなる可能性があります。これは、インデックス検索および読み取りのオーバーヘッドが全テーブルスキャンのコストを上回る可能性があるためです。
- データの分散が偏っている場合は、テーブル内のデータの分散が偏っていて、一部の列の値重複率が非常に高い場合、インデックスを使用すると、多数のディスク読み取りが発生して、クエリのパフォーマンスが低下する可能性があります。
- 索引されていない列:インデックス列がクエリに使用されていない場合、インデックスは適用されず、クエリはフルスキャンになります。
- 関数や式を使った検索: クエリにインデックス列に直接条件をフィルターするのではなく、関数や式を使用した場合は、インデックスは機能しません。
- 同時多件の更新操作が同一のインデックスに対して行われた場合、インデックスの無効化につながる可能性があります。データベースはインデックスに対してロックとアンロック操作を頻繁に行うためです。
- データ型不一致:検索条件のデータ型と索引列のデータ型が一致していなければ、インデックスは効果を発揮しません。
- インデックス設定のミス:インデックス作成時に適切でない列を選択したり、不要なインデックスが作成されていると、インデックスの効力が失われる場合があります。
索引の効力がなくなる原因はたくさんあり、データベースによって変わる可能性があります。そのインデックスが効かない理由を理解するために、そのインデックスに対するクエリ文とデータベースの設定を確認する必要があります。