リアルパスの詳細

getRealPath は、指定したファイルパスの実パスを取得するためのメソッドです。

Javaでファイルに相対パスでアクセスする場合、カレントディレクトリを基準とするため、このカレントディレクトリはさまざまな要因で変更される可能性があり、問題が生じることがあります。getRealPathメソッドは、相対パスを絶対パスに変換してファイルに確実にアクセスできるため、この問題を解決できます。

getRealPathメソッドはWebアプリケーションでよく使用されます。Webアプリケーションでは、ファイルはWebアプリケーションのルートディレクトリ以下のディレクトリに配置し、相対パスでそのファイルにアクセスします。しかし、Webコンテナのデプロイ方法によっては、作業ディレクトリが異なることがあり、その場合にはgetRealPathメソッドを使用してファイルの実際のパスを取得できます。

getRealPathメソッドのシグニチャは、通常次のように記述します。String getRealPath(String path)

このため、パスは相対パスです。この相対パスは、ファイルの相対パスまたはディレクトリの相対パスです。getRealPathメソッドは、指定されたパスのリアルパスを返します。

なお、getRealPathメソッドはWebアプリケーションでのみ利用可能で、Webコンテナに依存した実装のため、コンテナによって実装方法が異なります。また、Webアプリケーションとしてデプロイされていない環境などで、特殊な状況下ではgetRealPathメソッドはnullを返す場合があります。それゆえ、getRealPathメソッドを使用する際には、ファイルの実パスを正しく取得できるよう、これらの制約と特殊な状況を認識する必要があります。