ResultSetの概要と使用方法
resultSetは、データベースの照会結果を表すJavaのオブジェクトで、照会結果を反復処理してアクセスできます。通常、JDBCを使用してデータベースの照会を行うと、resultSetオブジェクトが返されて照会結果を表します。resultSetオブジェクトは、ポインタの移動、データの取得などの、照会結果を操作する一連のメソッドを提供します。以下は、resultSetオブジェクトのよく使用されるメソッドです。 1. next():ポインタを次の行に移動し、次の行があればtrueを返し、なければfalseを返します。 2. getString(columnName):列名に基づいて、現在の行の指定された列の文字列値を取得します。 3. getInt(columnIndex):列のインデックスに基づいて、現在の行の指定された列の整数値を取得します。 4. getDouble(columnName):列名に基づいて、現在の行の指定された列の倍精度浮動小数点数値を取得します。 5. getObject(columnIndex):列のインデックスに基づいて、現在の行の指定された列のオブジェクトを取得します。 6. isBeforeFirst():ポインタが最初の行より前かどうかを調べます。 7. isAfterLast():ポインタが最後の行より後かどうかを調べます。 8. close():resultSetオブジェクトを閉じます。 resultSetオブジェクトを使用してデータベースの照会を行う一般的な手順は次のとおりです。 1. StatementオブジェクトまたはPreparedStatementオブジェクトを使用して照会文を実行し、resultSetオブジェクトを取得します。 2. next()メソッドを使用してポインタを最初の行に移動します。 3. getInt()、getString()などのメソッドを使用して照会結果を取得します。 4. 照会結果の反復処理が完了したら、resultSetオブジェクトを閉じます。 以下は、resultSetオブジェクトを使用してデータベースを照会し、結果を出力する簡単なサンプルコードです。 “`java
try {
Connection conn = DriverManager.getConnection(url, username, password);
Statement stmt = conn.createStatement();
ResultSet rs = stmt.executeQuery(“SELECT * FROM users”);
while (rs.next()) {
int id = rs.getInt(“id”);
String name = rs.getString(“name”);
System.out.println(“id: ” + id + “, name: ” + name);
}
rs.close();
stmt.close();
conn.close();}
catch (SQLException e) {
e.printStackTrace();}
“`
上記の例では、まずDriverManager.getConnection()メソッドを使用してデータベース接続を取得し、次にStatementオブジェクトを作成して照会文を実行します。rs.next()メソッドを使用して照会結果を反復処理し、その後getInt()およびgetString()メソッドを使用して各行のデータを取得します。最後に、resultSet、Statement、Connectionオブジェクトを閉じます。 resultSetオブジェクトを使用する際には、関連リソースを適時に閉じてデータベース接続を解放し、リソースのリークを回避する必要があることに注意してください。