ロードバランサーの役割
ロードバランシングとは、ネットワークトラフィックを分散させる技術で、以下のような役割があります。
- 負荷分散によってトラフィックを複数のサーバに振り分けることで、単一のサーバに負荷が集中するのを防止し、システムの処理能力や応答速度が向上します。また、いずれかのサーバに障害が発生した場合でも、負荷分散によってトラフィックを正常なサーバに切り替えることができ、システムの可用性が保持されます。
- リソース活用の最適化:負荷分散はサーバーの負荷状況に基づき、トラフィックを負荷の軽いサーバーに動的に分配できます。これにより、サーバーのリソースが最適に活用され、システム全体の効率が向上します。
- ユーザーエクスペリエンスの改善:ロードバランシングを行うことで、ユーザーからのリクエストはユーザーにもっとも近いまたはもっとも負荷の少ないサーバーに振り分けられるため、ネットワークの遅延が減り、ユーザーのアクセス速度とエクスペリエンスが向上します。
- 高拡張性を実現:負荷分散は、拡大するトラフィックの需要にこたえるために複数のサーバーに容易に拡張できます。さらに、負荷分散システムは、実際のニーズに応じてサーバーを動的に追加または削除することにより、柔軟なスケーリングを実現します。
要するに、負荷分散はシステムの性能、可用性、拡張性を向上させ、リソース利用を最適化し、ユーザーエクスペリエンスを向上させる、高可用性で高性能なWebアプリケーションを構築するための重要なテクノロジーの1つです。