ASPとASP.NETでのグローバリゼーションの問題
ASPとASP.NETにおけるグローバリゼーションは、さまざまな地域や言語に合わせてアプリケーションを設計する機能、そしてそれらに対応する能力を指します。このグローバリゼーションの問題は主に以下のような面から成り立っています。
- 言語のサポート:多言語の開発や、異なる文字セットやテキスト方向をサポートするために、グローバリゼーションでは、さまざまな言語をサポートする必要があります。 ASP.NET は、リソースファイルを使用したローカリゼーションや、多言語コンパイラを使用した多言語開発など、言語サポートを実現するためのさまざまな技術を提供します。
- 日付と時刻のフォーマット:異なる地域では日付と時刻のフォーマットが異なり、グローバル化アプリケーションはこれらのフォーマットに自動的に適合する必要があります。ASP.NET には、日付と時刻のグローバル化を簡単に処理するためのいくつかの組み込み関数とフォーマットオプションが用意されています。
- 通貨と通貨のフォーマット: 地域によって異なる通貨記号と通貨フォーマットを使用しているのでグローバル化されたアプリケーションは通貨を正しく表示して処理することが求められます。ASP.NET は通貨のグローバル化を容易にするいくつかの組み込み関数とフォーマット オプションを提供しています。
- 文字コード:異なる地域で異なる文字コードを使っているので、グローバルアプリケーションは異なる文字コードを適切に処理できなければなりません。ASP.NETでは、Unicodeの文字セットを使用して、文字コードの問題を解決しています。
- 時差とサマータイム:さまざまな地域では異なる時差とサマータイムのルールが適用されており、グローバル化したアプリケーションでは時差とサマータイムを正しく処理する必要があります。ASP.NET には、時差とサマータイムの問題を処理するための組み込み関数とクラスが用意されています。
ASP.NETでは、Web.configファイルにグローバリゼーション関連の設定を行うことでグローバリゼーションを実現できます。 例えば、アプリケーションの既定の言語、日付と時刻の形式、通貨の形式などを設定できます。 また、リソースファイルを使用してアプリケーション内のテキストやメッセージを格納して管理し、ローカライズすることもできます。