HTTPS、SPDY、HTTP/2のパフォーマンスの比較
Web通信に関するプロトコルであるHTTPS、SPDY、HTTP/2は、それぞれパフォーマンスに違いがあります。HTTPSはHTTPの暗号化バージョンで、SSL/TLSプロトコルを用いて通信を保護します。暗号化・復号処理はデータの転送遅延とCPU負荷を増やすため、HTTPSは暗号化されていないHTTPに比べてパフォーマンスは少し低下します。SPDYはWebページのレンダリング時間を短縮することを目的にGoogleによって開発されたプロトコルで、マルチプレクシング、リクエストの優先付け、ヘッダ圧縮、サーバープッシュなどの機能により高速化を図ります。HTTP/2によってSPDYは実用上置き換えられており、パフォーマンス的にはこれと同等です。HTTP/2はHTTPの最新バージョンであり、パフォーマンスや効率の向上を目標に設計されました。HTTP/2はテキストではなくバイナリでデータを転送し、マルチプレクシング、ヘッダ圧縮、サーバープッシュなどの機能に対応することで、ネットワーク遅延を減らし、スループットを向上させます。HTTP/2はHTTP/1.1と比べてWebページの読み込み速度とパフォーマンスを大きく向上させることができます。まとめると、HTTPSはパフォーマンスにわずかな影響を与え、SPDYとHTTP/2は同等のパフォーマンスを発揮します。実用上、より高いパフォーマンスと効率を得られるHTTP/2を使用することが推奨されます。