LoadLibraryでDLL読み込みに失敗した場合の対処法
loadlibrary による DLL の読み込みに失敗するのは、複数の原因が考えられます。以下にいくつかの一般的な解決法を示します。
- DLLファイルの存在を確認:まず、読み込むDLLファイルが指定したディレクトリに存在し、ファイル名とパスが正しいことを確認する。
- 依存関係の確認:いくつかのDLLファイルは他のDLLファイルに依存することがあり、依存するDLLファイルが存在しない場合やバージョンが一致しない場合は、読み込みに失敗する可能性があります。依存関係を確認するには、Dependency Walkerなどのツールを使用して、依存するすべてのDLLファイルが存在することを確認できます。
- 対象システムのビット数が一致することを確認してください。Loadlibraryで読み込まれるdllファイルは、アプリケーションのビット数と一致する必要があります。つまり、アプリケーションが32ビットの場合は、32ビットdllファイルのみを読み込むことができます。アプリケーションが64ビットの場合は64ビットdllファイルのみを読み込むことができます。dllファイルがアプリケーションのビット数と一致することを確認してください。
- 他のプロセスによってDLLファイルが使用されているかどうかを確認: DLLファイルは他のプロセスによって使用されることがあり、その場合、読み込むことができません。Process Explorerなどのツールを使用して、他のプロセスがそのDLLファイルを使用しているかどうかを確認できます。他のプロセスが使用している場合は、関連するプロセスを終了するか、システムを再起動してください。
- ロードパスの確認:loadlibrary はデフォルトでシステムディレクトリから DLL ファイルを読み込みます。読み込む DLL ファイルがシステムディレクトリにない場合は、完全パスを使用するか環境変数を設定してロードパスを指定できます。
- 権限の確認:制限付きユーザー権限でアプリケーションを実行していると、DLLファイルの読み込みに失敗することがあります。アプリケーションを管理者として実行するか、DLLファイルとアプリケーションの格納ディレクトリの権限を変更してみてください。
上記の方法で問題が解決しない場合は、システムログやデバッグツールの出力を確認して詳細なエラー情報を取得し、それらに基づいて追加の確認や解決策を講じてください。