nginxでロードバランシングを行う方法
Nginx は、以下の方法でロードバランシングを実現します。
– **IP ハッシュアルゴリズム:** クライアントの IP アドレスに基づいて要求を特定のサーバーに割り当てます。これにより、同じクライアントの要求が常に同じサーバーに送信されます。
– **ラウンドロビンアルゴリズム:** サーバーに順次要求を割り当てます。順番に循環して割り当てられるため、サーバーのパフォーマンスが同じ場合に適しています。
– **重み付けアルゴリズム:** 各サーバーに異なる重み付けを設定し、重み付けの割合に基づいて要求を割り当てます。これにより、サーバーのパフォーマンスに応じて負荷を分配できます。
– **最小接続数アルゴリズム:** 要求を現在接続数が最も少ないサーバーに割り当てます。これにより、負荷のバランスが保たれます。
– **URL ハッシュアルゴリズム:** URL に基づいて要求を特定のサーバーに割り当てます。これにより、同じ URL の要求が常に同じサーバーに送信されます。
ロードバランシングを構成するには、Nginx の設定ファイルを編集し、`http` ブロック内に `upstream` ブロックを追加する必要があります。このブロックには、ロードバランシングするサーバーのリストを定義します。次に、`server` ブロック内で `proxy_pass` ディレクティブを使用して、要求をロードバランシングサーバーのリストに転送します。
構成の例を以下に示します。
“`http
http {
upstream backend {
ip_hash;
server backend1.example.com;
server backend2.example.com;
server backend3.example.com;
}
server {
listen 80;
server_name example.com;
location / {
proxy_pass http://backend;
}
}}
“`
この構成では、example.com の要求が `ip_hash` アルゴリズムに従って backend1.example.com、backend2.example.com、および backend3.example.com の 3 台のサーバーに割り当てられます。