SDP における fmtp の使用
SDP内のfmtp(format parameters)フィールドは、メディアのフォーマットに関するパラメータを指定するために用いられます。これは、メディアデータを伝送する時にエンコーダやデコーダが使用する特定のパラメータを記述するために使用されます。
SDPのfmtp フィールドの形式は次のとおりです。
a=fmtp:<ペイロードタイプ> <パラメーター名>=[;<パラメーター名>=…]
特に、 はメディアストリームのペイロードタイプ (つまり、エンコーダーかデコーダーの番号) を指定し、 と が具体的なフォーマットパラメーターと対応する値です。パラメーターと値は複数指定することができ、間にセミコロンで区切ります。
例えば、以下は fmtp フィールドを使用した SDP 記述です。
m=audio 5004 RTP/AVP 0
a=rtpmap:0 PCMU/8000
a=fmtp:0 maxptime=30;bitrate=64000
この例では、タイプ0のメディアストリーム(音声)がフォーマットパラメータを指定するためにfmtpフィールドを使用しています。パラメータmaxptimeはパケット最大持続時間を30ミリ秒と指定し、bitrateはビットレートを64000 bpsと指定しています。
fmtpフィールドを利用することでSDPは、受信側が正しくメディアデータをデコード・再生するために、エンコーダやデコーダの特定パラメータを渡すことができます。