今更ながらRust Playgroundの紹介
とにかくRustを試す
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- Webブラウザで https://play.rust-lang.org/ にアクセスする。
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- 初めてアクセスしたならすでにHello Worldプログラムが記入されている。編集可能なエディタになっているので、変更したいなら変更する。
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- 左上の”Run”というボタンをクリックする。
- 実行結果が表示される。コードを変更していなければ、ビルド時のメッセージと「Hello, world!」が表示される。
解説
見ればわかると思いますが、Rust Playgroundはブラウザ上でRustのコードを編集・ビルド・実行できるサービスです。ローカル環境にRustの開発環境をインストールすることなくコードが実行できるので、とりあえずRustを試しに書いてみたい方におすすめです。
機能
初心者だけでなく、習熟したRustプログラマにもありがたい機能が複数あります。
標準以外のクレート
エディタでuse 〜やextern crate 〜と入力すると、補完が働いてインポートしたいクレートが表示されます。ここに表示されるクレートは実際に使うことができます。Rustで何か書く時はたいてい標準以外のクレートを使うことになるので、これらを試せるのはありがたいです。
プロジェクトのREADMEによると、人気(ダウンロード数)Top100のクレート、Rust Cookbookで扱っているクレート、そしてそれらが依存するクレートが利用可能とのことです。
Nightlyを使える
左上のメニューに「STABLE」と書かれているところがありますが、ここをクリックしてNightlyを選択しましょう。お手軽にRustのNightly環境が使えます。Rustの不安定な機能はNightlyでしか試せません。そのため、ローカルにStableしか入れていない人にとっては、お手軽にRustの新機能をいち早く試せる方法となります。
コードを共有
右上の「SHARE」ボタンを押すと、自分がエディタに入力した内容を保持したRust Playgroundへのリンクが生成されます。こんな感じです。 簡単にコードを共有でき、共有相手がその場ですぐ実行することができます。URLにコードを書き込む形式か、Gistへアップロードされたコードを参照する形式のどちらかを選べます。
その他細かい機能
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- 「RUN」ボタン右のメニューから、cargo testやアセンブリ出力等などを実行するよう変更できる
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- メニューからDebug/Releaseを切り替え可能
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- リリースチャンネル変更ボタンの右メニューから、エディションやバックトレースの有無が変更できる
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- 「TOOLS」メニューからRustfmt等のツールを使うことができる
- 「CONFIG」メニューからエディタのテーマ等を変更できる
制限
ネットワーク機能は利用できず、またメモリ等のリソースもある程度制限されるようです。また複数のソースファイルを扱うことはできません。